宮城で樹木葬ができる禅宗の寺院

亡くなった人を供養するあり方は時代につれて変化しており、昔から同じというわけではありません。

特に最近では従来のようにひとつの家系で菩提寺を定めて、そこに先祖代々の石のお墓を建てて供養する形式が、しだいに重荷となってきている事例がいくつもみられるようになりました。

いうまでもなく我が国は少子高齢化の時代を迎えており、このような状況のなかでは先祖代々のお墓を将来にわたって供養できる後継者自体がまったくいないことも珍しくはありません。

また自然破壊や環境問題がいわれているなかで、せめてお墓くらいは自然に囲まれたゆったりとした雰囲気を選びたいという人にとっては、古い形式の石のお墓はその希望になじまないものといえます。

宮城県の県庁所在地である仙台市の近郊に位置する臨済宗妙心寺派の清浄山禅興寺では、このような時代のニーズに対応した樹木葬の試みを行っています。

樹木葬というのは埋葬場所の目印として石の代わりに花や木などの樹木を植えて墓標のかわりとするもので、広い意味での自然葬のひとつということができます。

このような形式であれば特に信仰している宗教や宗派も問いませんので、その意味でも現代的な課題にマッチしつつ、しかも自然志向といった本来の人間のあり方にも即した要素を秘めています。

もちろんこの寺院でも樹木葬は宗教や宗派にかかわりなく誰でも申し込みができるようになっていますし、すでにお墓がある人が墓じまいをする場合にも対応できます。

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